せて耻じ入ったが、もう、そうしていくら自分を悔いても、律しよう、と奥歯を噛んでも……彼の体内で火柱のように燃え上がってしまった情欲は、消し去る事はおろか、目を背ける事さえできなかった。
「クククク……ッ!!なんだよ、勇者サマ……!お前ェどうやら本当に……すっかり発情した雌ザルになっちまったらしいなァ……?」
「ッ……!!」
这いつくばった身体の上から投げつけられた胜ち夸ったような声音に、ディルトの背中がびくり、と跳ねる。
けれど、それ以上の変化は起こらなかった。
「ッ……!」
魔族から放たれた、あからさまな侮蔑の言叶に対する怒りをはらんだ返答も、自身にまとわりつく不名誉な名称を打ち払う声や挙动も、床上のディルトからは起こらない。
ただひたすらに――ただひたすらに、彼は――ディルトは――。
「く……ッ……う、うう……ッッ……!!」
己の肛门内と、引き绞られたままで蹂躙される左右の睾丸からせり上がる叫びだしたくなる程の快感に、両手を握りしめ、强く唇を噛み缔めながら、必死になって耐え続けていたのだ――。