サマが……いよいよホントの雄ザルかァ……!いや、雌ザルだっけかァ……?!」
ディルトの愚かな身体を蔑むように眺め下して、魔族たちは再び床へと手を伸ばし何かを掴むと、下卑た笑顔を浮かべたままで、その手をディルトの……あろう事か、股の间へと差し伸ばしたのだ――。
「ッ!!!!」
低く嗤う声と共に、自らの下半身の中央へと伸びてくる魔族の腕に、ディルトは反射的に腰を引きながら後ずさった。
が。
「おおっと、无駄な抵抗は止めといた方が身の为だぜェ……?」
「ッ……!!」
魔族の愉快気で悠长な制止の声が响いた直後、彼の尻の穴の中では二本の触手がまるで肉体を制御するように蠢いて、ディルトはその鲜やかかつ身震いするほどに甘い刺激を肛门全体で受け止めると、もうそれ以上、足を引く事ができなくなった。
「くくく……!!そうそう、イイ子だ……!!」
「……ッ…う……!」
満足そうに邪笑する二人の魔族と、言叶こそ発しないが、それと同じように肛门口を缓くなぞり、嬲る干。
「う……うう……ッ…」
身体の内侧で荒ぶる雄欲を煽るように抚で上げられて、ディルトはそれ以上どうする事もできずに俯くと、言叶を失くして目を闭じる。
「へへへ……!どうだァ?これでもう、自分が逃げられないのは……分かったろォ…?」
「ッ……」
视线を上げずとも分かる程に明了な侮蔑をたたえた声が肌を抚でると、その声に呼応するようにテールが动く。
ずるり、ぬるり、ぬるり、ねちゃり――。
「ッ――!」
ねっとりとした蠢动で、ほんの仅かに内壁をさすられただけでも、ディルトの身体は大げさなまでに反応を示す。
ずるり――ビクン……!
ずるり――ビクン……!!
先刻までの责め苦とは対照的に、ゆったりととろけた内侧の肉を抚で上げられて、ディルトは认めたくはない、と歯噛みしながら、热く湿ったじっとりとした呼吸を缲り返す。
ずるり――ビクン……!!
ずるり――ビクン……ッ!!
「く……ッ…!う、うう……ッ!!」
断続的に行われる静かな、静かすぎる凌辱にとうとう声を抑える事もできなくなって、ディルトは荒い吐息を吐き出しながら、そのまま床へとくずおれた。
「へへへへ…ッ!おーおー、もう立ってる事もできねェ、ってかァ?いやァ、さすがはテールちゃんだなァ…!!あの勇者ディルトを、たった七日でここまで骨抜きにしちまうんだから…!!」
「ッ…!!」
揶揄する声に、己の名前を始めて呼ばれた事に気が付いて、ディルトは目を见张るように双眼を见开き息を饮んだが、出来た事はそれだけだった。
「クククク…!!いやァ、勇者といえども、所诠は一匹の人间だよなァ……!!志だか夸りだか知らねェが、ご大层なモンぶら下げてても、结局はこうして自分の身体に呑まれちまう。ククククッ!!いやァ、本当にイイ気味だぜェ…?テメエらが一番大事にしてる夸り高い精神とやらが、一番蔑んで、軽视してる无様な肉欲に负けちまうんだからよォ……!!」
头上で嗤う魔族たちに、反応を返すことさえできなかった。
嗤われようと、嘲られようと、蔑まれようと。
そんな事より。
そんな事より、今、は――――。
「ッ……う…うう……う……うッ……!」
この身体の奥で音を立てながら燃え上がる业火を、どうにかして消し止めて欲しかった。
この脳髄の深い场所で、全身を――精神までもをとろけさせようと跃动する劣情を、抑え留めて欲しかった。
一刻も、早く――。
「あ……は…ァ……ッ……!」
そうしたい訳ではないのに、ひとりでにぶるぶると震えはじめた両腕をれ湿った床の上へと押し付けながら、ディルトは――いや、ディルトの身体の奥底は、愿った。
この、この热を――。
この、猛りを――――。
どうにか―――――どうにか、して、くれ――――!!
それは、勇者としてのプライドや、良识と共に生きる一人の人间としての道义心さえも超越した、本能に最も近い、一匹の雄としての、本心――。
「は……ッ…!あ……あ……あ…ッ……!」
途切れ途切れに吐き出される己の声と荒い呼吸に、ディルトは苦しげに眉根を寄