ら溢れ出るのは、志高い决意とは里腹な、甲高く、鋭い叫び声。
その娇声にも似た高い悲鸣が、天井目がけて吐き出されると、次の瞬间には肛门の中で更なる跃动が沸き起こって、结果ディルトは、强く両手を握りしめつつ、ただ下半身から発散されるとても言叶にはできぬ欲望を、その身で受け止め耐える事しかできなかった。
「くッ…そおォ……ッ!!」
自らの喉が震えた直後、耳をふさぎたくなる様な惨めな悲鸣が冷えた岩肌に反射して、ディルトは睑を震わせ枷に繋がれた掌に、きつく爪先を食い込ませる。
こんな……こんな声を……自分は……!
信じたくはない。
认めたくはない。
反射といえど、こんな……こんな声を、自分が発してしまうだなんて……!
それも、こんな状况下で――。
「く……う……!」
悔しさと不甲斐なさに伏せた视线を上げられず、ディルトが冷たくなった睫毛を震わせると、汗に濡れ始めた尻の双丘の狭间では、侵入者たちがずるり、と身体をくねらせる。
「ッう……!!」
触手の蠢きによって访れた、更なる刺激を奥歯を噛みつつ耐え忍ぶ。
だが、そのすぐ後には次なる波が迫り、ディルトの満身を、饮み込もうと待ち构えているのである。
「く…ッ!」
ずるり、ずるり、ずるり、ずるり……。
「ッ…!う…!う……ッ!く……うう……ッ!!」
ゆっくりと、だが确かに肛内を前後する触手たちの乱动が、ディルトの身体をじわりじわりと炙りだす。
こらえても、耐え忍んでも、その先に见える景色は変わらない。
「ッ……!」
行く先は――奈落。
この肢体に芽吹いた、いや、强制的に芽吹かせられた、口に出す事さえ惮られるようなこの感覚が、手ぐすねを引いて堕ちる身体を待ち构えている、身震いするほどの奈落。
「く……ッ!!」
硬く目をつぶっても、睑の里にはっきりと映る赤く煮える地狱の底のその场景に、ディルトが背筋を硬直させて息を凝らすと、尻の中では二本の触手が络み合いながら、まるで嘲笑うかのように内壁をざらり、と抚で上げた。
「ッう――!!」
抚でられ、こすられ、すり上げられて、次には引かれ、こねられ、割り开かれる。
「や、めろォ……ッ!!」
苦闷の表情で自らの臀部を睨みつつ、汗ばんだこめかみに太い血管を浮き立て念っても、その念りは直後には甘さを含んだ湿った呻きに涂り替えられていくだけだ。
「く……そ…ッ!!」
锁に繋がれ、自由を夺われ、目も口も耳もない、见るからに下等で忌まわしい生き物に尻の穴をまさぐられ……挙句には、その穴から体内へと卑劣な侵略を果たされて――。
「く…う…ッ!!」
ぞわぞわと背筋を駆け上がってくる感覚は、もはや『不快感』と両断する事はできなかった。
一体自分はどうしてしまったのか。
魔族たちに捕らわれ、命を夺われようとしている手前、一体何故――!
自らの胸中で津波のごとく涌き上がっていく耻辱や名に、睑を伏せながら强くディルトが呻いたと同时、尻の中では一方の触手がずるり…!と内壁を擦って这い进む。
「ッう――!!」
一秒ごとに、ひと蠢动ごとに、明らかに刺激に敏感になっていく身体を、肌を抱えながら、ディルトは尖らせた瞳で虚ろな空间を睨む事しかできなかった。
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「く……う…うう……ッ!」
眉根を寄せて、拳を固めて、削れる程に奥歯を噛んで呻き上げると、じっとりと汗に濡れた双丘の间で、太い触手たちがずるずると力强く蠢きあった。
「く、そ…ッ…!」
甲高い悲鸣が口をついて吐き出されてからもう数十分は経った気がする。
ただひたすらに、踏みにじられ、引きずりおろされ、己の不甲斐なさを直视する事を余仪なくされた数十分。
ディルトはその间、愉快気に嗤うかのような侵略を缲り返す触手たちの动きに、耐え、堪え、そして涌き上がる感覚を一心不乱に抑え続けた。
「く……ッ!」
だが、それももう长くは保てない。
谁よりも、ディルト自身が分かっていた。
决して、己の信条や、勇者として、そして人々を导く一人の王子、男としての夸りを手放したくはない。
だが、自らの身