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本格的な……ショー、タイム……だと……?!
魔族の言叶が暗くshiり気を帯びた空间に、响き渡った直後だった。
「ッ――?!」
今までディルトの両足にまとわりついていた太く长い触手たちが、长い冬眠から目覚めたようにやおら活発に蠢动しだし、それは太ももを这い上がると、瞬く间に汗の浮いた上半身へと遡上する。
「な、なん……ッ?!」
突如として、目覚ましく动き始めた几本もの触手たちが我が身を这い上がってくる不気味な感覚を身体中で受け止めると、ディルトは息を诘めながら魔族を睨む。
この――!
しかし、尖らせた视线で嗤う魔族を射抜いた瞬间、ディルトの上半身は触手たちによって饮み込まれた。
「く……ッ!」
这い上がり、うねりくねる触手たちが络め取るように上半身を行き来する。
先刻、下の内侧の中心点だけを狙い澄ました三本の触手とは対照的に、无数の触手たちは秩序も、焦点も関系なしに、ディルトの上半身を这い回った。
「く、そ……!」
力の抜けかけた両足から跃り上がるようにして上半身へと到达した触手たちは、縦横无尽にディルトの身体を这い辿る。
太ももの付け根から、下の外侧を通り、下腹部を抚で回してから腹筋下部で身をよじる者。
そうかと思えば、膝元から大きく伸び上がり、すでに触手たちの侵略によって蹂躙されきった濡れた下の内部を辿ると、腹筋の沟に沿って上半身を遡上し、その後ディルトの性的昂扬を物语るように勃ち上がった硬いru轮へと吸い付く者。
行动も、轨迹も正に多种多様だったが、ディルトの身体に取り付いた触手のそのどれもが、明确な一つの目的を持って肌の上を这い回っているのは明らかだった。
「く、う…うッ…!」
ぬらぬらと濡れた触手の先で、円を描くようにru轮の轮郭を抚で上げられて、ディルトは苦闷に顔を歪めて睑を伏せる。
だが、そうして顔をしかめて呻きを上げる彼の身体が、新たに访れた数多の侵略者たちの蠢きによって、昂然と雄の悦びを感じているのは、股间で细かな脉动を缲り返す猛るrou棒の姿からも明白だった。
「くくくッ!どうしたどうした勇者サマ!ちょっとru首抚でられただけでそんな声出して唇噛んじまって!ハハハ!さすがテールちゃんと一时间みっちりきっちり仲良ししただけの事はあるなァ?どんだけ虚势张って大口叩いても、身体はすっかり堕ちてる、ってかァ?」
「く、く…そ……!」
「へへへ…!无理しねェでイイんだぜェ…?こっから见てても……テールがru首の周り动くたんびに、テメエのチンポがねェパンツの中でビクンビクン大喜びしてんのが丸分かりだからよォ!ホントはもうキモチよくってたまんねェんだろ?ケツxueやチンポどころか、腹から脇から背中から……果てはしっかり勃ったru首まで、テールのヌルヌルの触手にナデナデされるの……耻ずかしいメスの声が出ちまうくれェキモチいいんだよなァ!!」
「ッ……!!」
投げつけられた下劣な声に、思わず瞳を见开いて、ディルトが魔族の男を睨み据えようとした途端、忍び寄るようにして背中を这い上がっていた触手が、日に焼けた浅黒い色をした肩口を乗り越えて、ずるり!と音を立てながらいまだ侵略を受けていない左侧の无垢なru轮へと这い迫った。
「くッ!あ…ッ!!」
べたり、と钝い音色を立てて自らの敏感な肌の上に取り付いた触手の感覚に、ディルトは眉根を寄せて、身をよじりながら与えられる性的快感から逃れようと头を振った――と。
「な……ッッ?!」
无自覚のうちに视界に映った己の上半身――いや、正确に言えば、自身の左侧のru首に这い寄る触手の先端を见とめた途端、ディルトは愕然としながら双眸を见开き、そして声を失い硬直した。
なん――だ――!?
胸中に浮かんだ短い惊愕は、一瞬のうちに沸腾した性的昂扬に饮みこまれていく。
あれは――!
なんだ――!!
shiり、ぬめり、粘yeを滴らせる、あの触手の先端から『伸びて』いる物――あれは――!!
「ッ…!!」
欲望と劣情に浊った思考が、瞬く间に卑猥な连想を繋ぎ合わせて、ディルトの脳里にぞっとする程おぞましい、下劣な想像をよぎらせる。
违う――!
そんな――そんな事――!!
だが、いくらディルトが身の内で持ちあがった