口唇の端を噛み缔めると、上半身にまとわりついた触手たちが、左右の乳首を転がすように抚で回す。
「ッふ――!あ――ッ!!」
下半身、それも股间の袋へと与えられる気が狂いそうな悦楽にかまけて、すっかり失念していた胸元への刺激を、强引な手段で思い返す事を强要されて、ディルトは四肢を震わせる。
肌の薄い乳轮の周囲を缲り返し何度もさすられて、その中心部にある乳首が、焦れに焦れた顷を见计らうと、鞭毛たちはこぞって乳首に群がった。
度重なる乳轮への刺激によって、すっかり性的期待を抱き、硬くなった乳首の先を、弾くようにして鞭毛が擦ると、反対侧の乳首では、几本もの食指が硬く勃ち上がった乳首の周囲に巻き付いていく。
「や、ッめェ――!!」
よもや男である自分自身の上半身が、これほどまでに快楽を受け止める器官になろうなどとは思いもよらなかったディルトが、惊愕に声を震わせ身体をよじると、捕らわれたままの彼の股间では、乳首の悦びにビクつく精巣が、数多の鞭毛たちによって嬲り尽くされていくのである。
「ッくう!!!!や、やめ…ッろお……ッ!!!んッ!!ううううううーーッ!!」
今や完全に自らの思考回路から切り离された肉体が、打ち寄せる性感に身震いしながら痉挛すると、その歓喜の声を闻き逃さずに、テールは触手たちをより一层の激しさと执拗さで蠢动させる。
「へへへへッ!!さすがはテールちゃんだぜェ…!!あれだけ伟そうに俺たちの事を睨んでた勇者サマが、今じゃすっかり、金玉袋とケツ穴の快感でトロトロだ!!オラ!勇者サマ!!どうした!ここに连れてこられた时みてェに大口叩いて俺らの事を睨んでみろよ!!ハハハハッ!!もうそんなどころじゃねェってか?!そうだよなァ!!なんたってお前ェは今、大事な大事な金玉を……ヌルッヌルの触手に喰われて、今にもチンポから耻ずかしい汁喷き上げちまいそうなんだもんなァ!!」
「ッ!!!!」
耳に届く侮蔑の声に、ディルトは瞳を细めて视线を向けるが、もうその视界の中はもやがかかったように暧昧だった。
さっきまで暗く、沈んでいたはずの牢内が、やけに明るく、明灭している。
そうかと思えば、视界の先に捉えたはずの魔族たちの忌々しい嘲笑顔は、いやにぼやけて不鲜明だ。
「く――そ……ッッ!!!!」
なんとかして、视界に、そして脳内にかかるこの淫猥なもやを打ち払いたい、と头を振っても、彼の下半身へと取り付いた性的欲求は、増长こそすれ収まる事はありえない。
両手をひねって、背中を反らせて、どれだけ両足で露わな岩肌を踏みしめても、ディルトの体内にある雄の劣情は、まとわりついた快楽を引きはがす事などできなかった。
「ゲヘヘヘッ…!!そろそろ正直になったらどうだァ?勇者サマよ…!!ホントは金玉どころか、もうケツ穴も门渡りも、それから左右の乳首まで……触られるたびに気持ちヨくって头がどうにかなりそうなんだろ?」
「ッ……!!」
「クククッ!隠すな隠すな!そりゃあ正义の勇者サマが魔族に捕まってこんな事になっちまってるなんて、死ぬほど耻ずかしくって悔しいだろうが、隠したって丸分かりだぜェ…?なんたって、テメエのアソコは……さっきからずっと、ビクビクビクビク跳ねっぱなしで先っぽなんかねェガマン汁にまみれてテカテカなんだからよ!!」
「!!!!」
刺すように鋭利な语调で告げられて、ディルトが己の股间を见下ろすまでもなかった。
彼の股间で反り返るように勃起しきった阴茎は、魔族の言叶通り、先刻蜜袋を触手の口に咥え込まれた直後から、ずっと悦びにその身を细かく跳ね上げ、痉挛し続けているのである。
「く……!!」
己の肉体の耻ずべき変化に眉根を寄せて言叶を饮むと、ディルトは悔しげに视线を伏せて睑を下ろす。
だが、そんな事をしたところで、魔族たちの嘲弄はとどまるどころか势いを増していくだけだ。
「ハハハハッ!なんだァ?一丁前に耻ずかしがってんのかァ?!ククッ!!まァそりゃそうだよなァ!!よく考えてみりゃあ憎き宿敌である魔族の前で、素っ裸に剥かれた挙句、ケツの穴拡げられてポコチンビンビンにおっ勃ててんだ!そりゃ耻ずかしくねえ方がどうかしてるよなァ!!」
「く…ッ!」
「ホラホラ、どうしたよ勇者サマ!お前は人间たちの希望の星なんだろォ?だったらこんな所に囚われてケツ穴なんか拡げてねェで、早く魔王様を毙した方が