心に、冷たい体液の流れる感覚を察知しながら、ディルトは今、いかに自分の顔面が红潮し、同时に热に浮かされだした身体が无意识のうちに昂ぶっているかを自覚して、更なる羞耻の呵责に歯を食いしばってかぶりを振った。
「や、め、ろォ……ッ!!」
吐き出した声と吐息が、自分で思っているよりもずっとずっと湿っている事を、ディルトは自らの鼻先で感じ取る。
生温かいその呼気が、自身の鼻孔に吸い込まれるより仅かに早く、ディルトの下半身では、再び柔らかく敏感な会阴目がけて、触手の先端が强さを含んで振るわれる。
「ッ――!!!!」
低い会阴の天井と、その下にある薄い下との狭间にできた狭い空间にり込み、その场所で强引に头をもたげた触手の先は、周囲の状况など构いもせずに头部を振るう。
「くう――ッッ!!」
ほんの仅かな隙间しかない会阴と下の天地の间、そして、左右から肉薄する汗ばんだ太ももの肉の狭间で、触手はディルトの苦闷の声を无视したままに、力任せに动き出す。
「や、やめ……ッッ!!」
今までとは明らかに违う强引な挙动で动き始めた触手の动作に、咄嗟に息を饮みながらディルトが吼えても、股间で始まった蠢动は止まらない。
「ッッ!!!!」
ずるり!と力强い蠢动音が股间の下で低く响いた、と思った次の瞬间、ディルトの身体には声を出す事すらできぬ程の甘く、热い感覚が、寸分の狂いもなしに叩き込まれる。
「ッ!!ああ……ッ!!」
无自覚のうちに唇の端から甘い苦闷を吐き出して、ディルトが眉をひそめたその途端、触手はまるで狭い槛の中で暴れる大蛇のように、下と会阴の间でのたうちながら身をよじらせると、その场所で远虑も踌躇もなしに硬い头を振り回すように持ち上げたのだ。
「くああッッ!!」
触手がそんな事をすれば无论、大蛇のごとき太干に侵略されているディルトの秘められたはしたないトンネルの天井は、力任せに叩き上げられ、すり上げられる事になり、仅かな时间のその间に、ディルトは几度も几度も、その快感に震える両掌を握りしめながら、身を强张らせる事を余仪なくされた。
「く、うううう……ッッ!!」
自らの耻ずべき个所を、得体も知れぬ不気味な生物が这い回っている――ただそれだけの事実でも、羞耻心を煽られるには十分だった。
にも拘わらず――。
「ッあ――!!」
ディルトの股间の下にある狭いトンネルでは、触手の太い干が縦横无尽に暴れ回り、ざらついた体侧は敏感になった会阴の柔肌をこすり続けている。
それも、明かな、性感目的の为に――だ。
「く、ッ……そ……ううううッ!!」
与え続けられるあまりに鲜やかで激しい刺激に、思わず両目を硬く瞑ると、睑の里には快楽の色をしたまばゆい火花が飞び散った。
「ッ――!!」
股の下で濡れた肉茎が、ずるずると这いずり回る音色と感覚、それだけでも、身の毛がよだつほどにおぞましい――おぞましい、はずだ。
それなのに。
「ッ…く…うう、う…ッ!!」
今の自分は、どうだ。
他人どころか、自分自身であっても、そうした性感目的で触れる事などありえない个所を、こんな気味の悪い生き物に弄ばれて――弄ばれて――。
「ッく…そ……ッ!!」
头の隅に浮かび上がった不名誉な自身の现状図を、ディルトは必死に头を左右に振って打ち払うと、身の内に残った高洁さを手缲り寄せようと拳を握った。
直视してはいけない。
正视してはいけない。
気高き心ではそう思ってみるものの、身体は、触手の乱打に翻弄され、今や明确な劣情の热に侵され始めた己の身体は――!!
「く……ッ…うううう……!!」
奥歯を噛んで、力强く喉を反らすと、ディルトは闭じたままの瞳で暗い天井を睨みつけた。
どうすれば――!!
もはや自分自身でも答えの见出せない迷路の中へと迷い込みながら、それでもディルトは必死になって出口を探そうと试みる。
だが、いくら彼が脱け出す为の脱出経路を探ろうと。
どれだけ悬命に伤だらけの足で走ろうと。
一度迷い込んでしまった、雄の肉欲の迷路からは、脱け出す事など、不可能なのだ。
「く…ううううッ!!」
跃起になって出口を探すその间