『お仕事』してくれてる间、しばらく席を外すとしますか!ちょうど酒も欲しくなってきたところだったし、なァ?」
「へへへ!违いねェ!そんじゃ魔吸虫……じゃあなかった、テールちゃんよ!俺たちはちょっくら酒场で一杯ひっかけてくっから、その间しっかり勇者サマの『お相手』頼んだぜェ?帰ってきた时にどうなってるか……楽しみにしながら饮んでくるからよォ……!!」
「ッ!!き、贵様ら……!!や、やめろ……!!く…ッ!!こ、これを……!!これを解け……ッ!!」
「ハハハ!冗谈だろ?勇者サマ。せっかくテールちゃんが今から本気で楽しませてくれるっつってんだ。远虑しねえで楽しませてもらえよ!」
「ククク…ッ!安心しろよ!今は口じゃあそんな事言ってるが……お前もす~ぐ自分から『テールと游ばせて下さい…!!』っておねだりするようになっちまうんだ!ま、とりあえずは俺たちが酒场から帰ってきた时、お前がまだそうやって歯ァ食いしばりながら『やめろぉ!离せぇ!』って言えてたら、伟い伟い!って褒めてやるよ!ハハハハハッ!!」
「ッ!!き、っさまァ!!」
「それじゃあな、また帰ってきたら、楽しいおしゃべりするとしようぜ、な、勇?者?サ?マ!!ハハハハハッ!!」
「ッ!!」
投げつけられた非情な愚弄に、ディルトが奥歯を噛んで眉间を寄せる目の前で、魔族たちは高らかな嗤いで湿った空気を震わせると、何の余韵も残さぬままに、まるで暗闇の中へ溶け込むような滑らかさで格子の前から姿を消した。
27
格子の向こうにがる暗闇の中に响いていたふたつの足音が、やがて静まり返った无音の暗闇に覆われると、ディルトは唇の端を噛み缔めながら悔しげな吐息を吐き漏らした。
「く……そ…ッ!!」
噛み缔めた口唇と共に両手の拳に力を込めると、身体の上部で冷たい锁が揺れ动く。
じゃらり、と鸣った硬い音色に、己の身体が今も强引な手段で拘束されている事を、ディルトが再认识した、その直後。
ずるり……!!
「ッあ――!!」
下の中で动いた触手に、思わず张り上げた声が、静かな空间に残响しながら反射する。
「や、やめ――ッ!!」
高い悲鸣は浊り湿った岩肌を打つと、淀んだ空気をかき分けて、やがてディルトの鼓膜へ入り込む。
「ッ……!!」
自らの発した甲高くもどこか甘さをまとった声に、羞耻と劣情で火照った柔らかな耳たぶを容赦もなしに抚でられて、ディルトの三半规管はまるで酒を垂らされたようにぐらりと揺らいで昏倒した。
こんな――こんな声を――!
「ッ……!」
狭い牢の中で弾けた声に、男として、そして勇者としての耻辱を煽られると、その机を待っていたかのように、下半身では触手が动く。
「ッ、う、う……ッ!」
先刻までとは明らかに违う、明确な意思と目的を持つであろうその动きに、ディルトは背筋を硬くしながら逃げまどった。
やめろ――!
嫌だ――!
けれど、彼がいくら力の限りに身を捩っても、持ちうる全ての権利を行使しながら抗っても。
「ッ――!!」
できる事など、繋がれた锁の届く范囲で四肢をくねらす些细な抵抗だけなのだ。
「く、そォ……ッ!!」
ずるり、と干を伸ばした触手の动きに、ぞわぞわとした感情を抚で上げられ、それが己の雄としての本能的な期待と劣情であると、ディルト自身が気が付くその前に、伸び上がった触手の先は、粘液に濡れる股间の袋を抚で上げる。
「う、ぐ……ッ!」
张りのある生温かい触手の肌は、ぬめる干を器用にうねらせ、ディルトの男として最も大切なを収めた袋の根本を缚り上げるようにして络みつくと、そのまま动きを止めずに这い进む。
「く、う……ッ」
ざらざらとした细かな凹凸にまみれた肌が、粘度の高い体液をまとって柔らかな、そして性感に直结する局部の周囲を这い回りながらうねる刺激に、ディルトは我知らず吐息を漏らすと、顔を歪めて头を振った。
く、そ――!
こんな……こんな事に……负けては――!
だが、人々の希望を一身に背负い、やがて魔王を讨ち倒す救世の勇者――だったとしても。
「く……ッ…あ……!」
彼は――ディルトは、まとった铠を剥ぎ取られ、手にした圣剣を剥夺されれば…