尻と会阴部、男として、他人に……いや、下手をすると自分自身でも触れる事を踌躇わせるその场所を、今、自分は得体の知れぬ、こんなおぞましい生き物に、好き放题に弄ばれている……!
およそ目的の分からなくなりつつある触手の动きに、ディルトが纯粋な羞耻と焦燥に駆られた瞬间、股と下の间から短いトンネルを抜け终えた第三の触手が、ずるり!と粘液まみれになった头部を突き出した。
「くう……ッ!!」
再び己の股间の下で始まった、目が覚めるほどに刺激的な卑しい方向転换に、ディルトが喉を诘まらせ目を细めると、下の前袋部分が大きく山形にうねった後に盛り上がる。
「ッ!!」
意図せず目の当たりにしてしまった光景は、もやのかかった脳内に描いていた想像図より、ずっと惨めで、それでいて同时に淫猥で、网膜に飞び込んできたその光景に、ディルトは身体の内侧から急激な势いで背徳感を炙られる。
こ、こんな……はしたない……!
思って嫌悪し、急いで睑を引き结んだが、瞬间的に视界に映った现実は、一瞬の间に数え切れぬ程の复制に次ぐ复制を受けて、瞬时に身体の隅々にまでいきわたる。
「く……ッ…う…!!」
穿き惯れた己の白い下が、股ぐらを这う得体の知れぬ生物の排出した唾液で濡れて、その粘液によって薄く肌の色を透けさせる布地は、うねうねとした卑猥な挙动を受け止めて……。
「く…そ……ッ!!」
脳里に大写しになった耻ずべき瞬间の静止画に、ディルトが咄嗟に睑を噛むと、触手はようやく几度にもわたる方向転换を终えたのか、再びぬめるトンネルを尻の方向へ向かって这いずりだす。
「く……ううう…ッ!!」
またしても始まった、短くも长いその蹂躙に、ディルトが声を诘まらせ头を振ると、火照る背中の中心で、冷たい汗がつうと一筋、腰に向かって滴り落ちた。
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「は……ッ…あ……あ…ッ!く……う……うう…ッッ!」
もう何度、あれから狭いトンネルを往来されただろう。
もう何度、トンネルを通过されるたびに、嘲るように尻の戸口を拡张されただろう。
现実的な时间も、そして精神的な时间経过感覚も分からなくなりつつあるディルトの脳には、その时は、まるで永远に続く白夜のように感じられた。
ずるうう……ッ!!
「くう……ッ!!」
几度目か分からぬ第三の触手の入に、深い皱の浮いたディルトの额からは大粒の汗が滴り落ちる。
「や……めェ…ッ…!!」
当初は强く、はっきりとしていた语気さえも、今は徐々にくぐもった声音になりつつある事を、ディルト自身も気が付いていた。
このままでは……いけない……。
分かってはいる。
それは、分かっているのだ。
だが。
「く……ッ!」
打开策が、ない。
解决策も、ない。
逃れる事も、不感を装う事も、またできぬ。
こうなってしまっては、もう、囚われのディルトにできる事など何もないのだ。
许されるのは……。
「う…ああ……あッ…!」
与えられ、なされ続ける不気味な蠢动を、ただひたすらに受け止め、それに応え続ける事だけ――。
「ッ!!や、やめ……ッッう…!くうう……ッッ!!」
己の现状を叹く间もなく、ディルトの尻の间では、今しがた会阴と下の隙间を通り抜け出た触手の先が、今再びのトンネル侵略を开始しようと切っ先の方向を変えている。
「く…うう……!」
ずるり、と音がして、この侵攻が始まった当初とは比べ物にならぬ程の分泌液で濡れた触手の头が、これも最前とは比较にならぬ程に粘液に濡らされた洞窟の戸口へとり込む。
「う…!あああ……ッ!」
今现在も、二本の触手によって戸口から内壁までを拡张され、弄ばれている肛门の真下で、第三の触手の头が尻の下にある割れ目部分へと侵入すると、そこはすぐに、押し入ってきた侵入者に抗うように、大きく筋肉を収缩させるが、触手の进军はそんな事では止められない。
「う、ああ…ッ!!や、やめ……ッ!!やめ、ろォォ……ッッ!!」
自らの会阴部がぎゅう、と力を込めて侵入者を排除しようと盛り上がった瞬间に、ディルトは己の肉体が行う本能的な反射行动を呪わずにはいられなかった。
なぜなら、そうして