だが、そうしてディルトが怒りに拳を固める傍から、彼の男としての本能を煽られた下半身は、与えられる如実な刺激に、まるで歓喜するように応えだすのだ。
乱れ始めた呼吸を自覚して、ディルトが自分自身を鼓舞しようと头を振ると、股の下では濡れた下と肌の间で、触手がずるずると这い动く。
「や、やめろ……ッ!!」
「く…そ…ォ……!!」
「や、やめ…ッ!くう……ッ!!」
自らの下腹部で、直视したくない色をした欲望が、刻一刻と膨らんでいく。
「ッ……!」
突如强くすり付けられた粘液まみれのざらつく肌に、ぞくり、と背筋を跳ね上げると、股ぐらを这う触手は、今一度、身をひるがえして同様の挙动を开始する。
奥歯を噛んで、拳を握って、ディルトが下半身を这い上がろうとする欲望を悬命に打ち払おうと目を瞑ると、両足の间では、触手のぬめつく肌が、今まで以上にはっきりと、震える会阴部に身をすり付けながら这い动いた。
「ッうあ…!!」
己の下半身が、一刻ごとによからぬ热を帯びていく事に気が付いて、ディルトが忌々しげに犬歯を剥いても、触手たちの乱动は静まらない。
ズルズルと、卑猥な音色を立てながら、触手たちが散々に抚で回され、贯かれ果てた柔らかな内侧の肌をすり上げると、その得も言われぬ感触にディルトが呻きを上げるよりずっと早く、今度は股ぐらの下へと入り込んだ第三の触手が、ゆっくりと身をうねらせ両侧の太ももの付け根の间を、まさぐるように这いまわる。
それどころか、ディルトが歯を食いしばれば食いしばるほど、身体を捩れば捩るほど、彼の男として最も敏感な局部で蠢く触手たちは、その身のこなしを、ことさらに滑らかで、そして邪な动きへと変貌させていくのである。
いまだかつて、生まれてから今まで口にするどころか、意识した事さえなかった个所を、执拗に何度も何度も……まるでねぶるように这い回られて、ディルトは羞耻心で顔中を赤く火照らせる。
もはや完全にディルトの尻の穴の収缩のリズムを熟知したであろう触手に、ヒクヒクと小刻みな呼吸を缲り返す肛门を贯き开かれ、その的确で鋭利な冲撃に思わず声を饮んで背筋を反らすと、股の间では第三の侵入者が更なる欲望を煽るように肌を吸う。
「く……そ……!」
を肛门の中でうねらせ始めたのだ。
こんな……こんな场所を……!
二度目の袭撃に、思わず身を强张らせて声を上げたとほぼ同时、ディルトの両足の间では、先刻よりもことさら强く、触手のぬめる体侧が柔らかな肌をすり上げる。
「く……そ…ッ!!」
いけない、収めろ、と头の中で叫んでも、生き物として、そして雄として何よりも深く、根源的な欲求は、薄っぺらな理性や精神には动じない。
ヌルヌルとした分泌液を身体中にまとった触手に、皮肤の薄い、それでいて鋭敏な感知器官の密集する足の间を这い回られると、ディルトの食いしばった唇の隙间からは、无自覚のうちに湿った吐息が吐き出されていった。
矢庭に始まった先だった二本の侵略者たちの蠢动に、ディルトは焦り、上擦った声を张り上げる。
「く、そ……!やめ、ろ……ッ!!」
最初は弱く、次には强く……强弱や硬柔をつけた前後运动を缲り返して、下と肌の间へと忍び込んだ第三の触手は、ひたすらにディルトの会阴部分を弄んだ。
「く、くそッ!!やめ…ッ!!やめ、ろッッ!!」
「く…う……ッ!!」
が、息を吹き返したかのような二本の粘质な跃动は、もはやいくらディルトが身を暴れさせて抗おうとも、决して止まる事などありえない。
自分自身でさえ、触れた事のない个所に、おぞましい触手の肌を远虑もなしにすり付けられて、ディルトは愤怒に燃えつつ眉间を寄せる。
这い回る触手のせいで、すでにすっかり粘液まみれにされた会阴部に、上半身までもが跳ねる程の刺激を受け止めながら、ディルトは念った。
「く…ッ!!う…ううう……ッ!!」
ぐっと力を込めた、筋肉质で张りのある二本の触手が、开かれた肛门口を行き来する。
「く……ッ!」
「く…ッ!や…めろォ……ッ!!」
掠れた声で叫んだ瞬间、ディルトの脳里には、いつだったか、酒宴の席で好色な部下が口に
ずるり、ずるり、ずるり、ずるり……!闻きたくはない淫らな音色を滴らせながら、触手はディルトの股の间を抚で回す。