がねェなァ…!!クククククッ!!」
「ッ……!う……うう、うう……ッ…」
近卫兵の告げる通り、実际には、歩数を数え切れる程度の距离だった。
见上げても尚余りある程に巨大な入场门をり抜け、闘技场の中心に位置する祭坛上まで――确かにたったそれだけの距离だった。
だが、七日间に及ぶ蹂躙と、そこから繋がる肉体的疲弊、そして、何より――牢狱内から延々休む事なく継続されている性的快楽と昂扬は、ディルトの屈强な満身を见るも无残に打ちのめしたのだ。
「は……あ…あ……は……ッ……」
途切れ途切れの吐息を吐いて、ぐらぐらと回る视界に视线を驰せると、自分を中心点にして、周囲の景色が见るも鲜やかに视覚中枢に飞び込んでくる。
『オオオオ!!なんだなんだァ!?勇者の野郎、こんな所に引っ张り出されて何チンポコずっとおっ勃ててんだァ?!』
『クハハハハッ!!アイツはスキモノ野郎なんだよ!!俺ァこのコロッセオにアイツが连行されるまでの姿を见てきたが、道中歩いてる间ずっとああしてアソコをビンビンにおっ勃てたまんまだったぜェ?』
『ふざけやがって!!あんな変态野郎に魔王様は侮辱されたのか!!杀せ!!今すぐに杀せ!!その薄ねェ変态人间をブチ杀しちまえ!!』
「ッ!!!!」
见张った目の中に映るのは、ディルトに向かい轰然と声を张り上げる、魔族、魔族、魔族、魔族――。
「ヘヘヘヘヘ……!!どうだァ、勇者サマよ……!!こっから见ると、スゲェ迫力だろォ……?自分の周りを三百六十度――全方向から観衆たちが取り囲んで――まるで自分ひとりが饵になったような気分になるだろ……!!」
「ッ!!」
耳元に顔を寄せ嗤った近卫兵を振り仰ぐように见上げた瞬间、股间の锁を一际强く引き寄せられて、ディルトは硬い祭坛の上でたたらを踏んだ。
「さァて、本来ならこの楽しい状况をもうしばらく时间をかけて楽しんで……できる事ならこの大観衆の面前でテメエに大股开きのダンスでも踊らせてやりてェが――あいにくこっちにも时间の都合ってモンがあるんでね!いつまでもここでテメエを野放しにしてたんじゃ、司祭様のご登场が遅れちまう!」
「な、に――」
「オラ、何度も言わせんな!テメエもさっき控室で会っただろうが!もう少ししたらあの司祭様がテメエの为にありがた~~い説教をしてくれるんだよ!!その为にも、この场で长々时间を割く訳にゃあいかねェんだ!!何しろ……あの司祭様は、时间を守らない事を极端に嫌うからな。前にも処刑の时间に遅れた执行人が司祭様の怒りを买ってそのまま自分が処刑台に直行、って事もあったぐれェだ。っと、まァそんな事ァどうでもいい。ともかく今は――」
「ッ!!」
「テメエをこの『台座』に繋ぐ事が――最优先事项なんだ、よ!!」
「や……ッ!!!!」
近卫の语尾が一际强く発されて、ディルトがその言叶を受けて拒絶の悲鸣を张り上げようとした、正にその时。
ガチリ――!!
「ッッッ!!!!!」
「へへへ、ホントに人间ってのは隙が多いな……!!そんなんじゃあ、いくら命があっても魔王様を倒す事なんてできねェぜ……?」
一瞬の思考の空白を缝って、近卫兵の一人がディルトの片足に分厚い枷を噛みつかせたのだ――。