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淀んだ大気を裸体に浴びて、ディルトは歩いた。
暗く、低く垂れこめているとはいえ、明るい空の下を、ただ真っ直ぐに。
身体の両侧で股间のリングから伸びた锁を引く二人の魔族に促され、耻ずべき个所を隠す事もできぬまま、彼が目的地である场所へと向けて、一糸まとわぬ全裸の肢体を汗に濡らせて歩を进めると、尻の中ではテールの触手が身をよじり、露わな股间ではいきり勃ったYinjingが歩调に合わせて揺れ动いた。
屈辱と同时に涌き上がる劣情に身を焦がしつつ、尚も一歩を踏み出すと、濡れた会Yinと睾丸を、弄ぶように细かな鞭毛が抚で回す。
「ッ――!く……!!ふ、ふ……う……う――ッ!!」
曝け出すように、下半身を突き出す事を强要されると、沿道で彼の姿见つめる観衆たちが、股间を指差し嘲った。
『クククククッ!见ろよ!勇者サマのあの股间……!!素っ裸で道歩いてるってのに、あんな风におっ勃てちまって……人间ってのは耻も外闻もないのかねェ…!!』
「ッ――!!」
自身の露わな下半身……しかも、完全なる性的硬直を果たしたYin部を嘲笑いながら指差され、ディルトは耻辱の呵责に焼かれながらも、歩を止める事は许されなかった。
一歩、一歩、また一歩――。
歩くごとに、彼の身体には肛门とYinjing、そしてテールによって弄ばれる二つのJing巣と会Yinから沸き起こる劣情が、刻一刻と降り积もる。
「ッは……は、あ……ッ……は、ああ、あ……ッ」
大股な一歩を强要されて、汗の浮いた太ももを踏み出すと、伏せた视线のその先では、yInらな体yeに濡れた自身のYinjingがぶるり、と大きく跳ね上がった。
『ヒヒヒヒヒ……ッ!!隠す事も出来ずに真っ裸のアソコをブラブラさせて……ああ、いや、チガッタなァ…!!あそこまでおっ勃ってると、ブラブラってよりブルンブルン!だなァ…!!クヒヒヒヒ…ッ!!まあ、なんにせよ、俺ら魔族の见てる前で、チンポコ揺らしながら引っ立てられて……おまけにピンピンに勃たせたアソコの先からはずっとない先走りのヨダレが垂れっぱなしだァ…!!まったく、自分で情けなくはねェのかよ、勇者サマ…!!善良な世界を守るだのなんだの言っておいて……最终的には自分は魔界でポコチン勃起させながら屋外露出ってかァ!?』
真っ直ぐに目的地へと続く道すがら、几度も几度も……それこそ数え切れぬ程の揶揄と嘲弄の声を受けながら、ディルトは苦闷と耻辱にまみれて歩き続けた。
持ち主のなけなしの理性的意思とは相反したYinjingから、兴奋の先走りを断続的に滴らせると、石畳の沿道には、ねっとりとした体yeの残滓がへばりついた。
乾いた石畳に、点々と己の耻汁の痕をつけながら、その姿を嘲り贬める魔族たちに揶揄されて――そうして悠々数十分――ディルトは彼の身体の両横で頬を吊り上げ嗤う魔族たちに股间から伸びる锁を引かれ、ようやく目的地である场所へと辿りいた――。
「ッは……、…あ…は……ッ…は……あ……ッ」
「よォしよし!良く顽张ったじゃねェかァ……!!时间にもピッタリだし、上出来だぜェ…!それじゃあ俺は司祭様に报せてくるから、お前はちっとばかしここで待ってろよォ…!」
见上げる程に高い城壁のような建物の前、ディルトはようやく、震える両足を止める事を许された。
目の前にそびえ立つのは、乾いた风景に似合いの、色のない石块のような――――コロッセオ。
人间界のそれと差异の无い、巨大な円形闘技场のその外観は、ディルトに不吉な気配を予感させるには十分过ぎる程の威力を兼ね备えていた。
これが――自分の……目的地――。
ごくり、と喉を鸣らして头上を仰ぐと、名も知らぬ黒い鸟が、闘技场の上空を低い鸣き声と共に渡っていった。
「へへへ……どうだァ…?ココがお前の终点だ……!おお、终点、って言っても、何もいきなり杀されるワケじゃあねェから安心してイイぜェ…?」
「ッ……」
残された魔族が口を开くと、ディルトの体内では言い知れぬ不安と恐怖、そして期待が芽吹き出す。
こんな姿で、こんな场所まで引き立てられて、どうして、自分は身体を热くしてしまっているのか――!
思って歯噛みしてみても、度重なる凌辱と、今しがたまでの耻さらしな连行によって火の点いた身体は、もう持ち主の理性的道义心を顾みようとはしなかった。
「へへッ…!なんだァ?随分汗浮かせてるが、そんなにここまでの道