「おお?なんだァ?勇者サマ……!お前ェこんな格好でケツ穴ジュポジュポ音立てられて、さっきまでよりチンポギンギンになってんじゃねェか……!!ククククッ!!さすがはルーンの力だな……!いや、それとも……これは単にお前ェが淫乱な身体をしてるだけ、って话かァ…!?」
「ッ…!!」
変わらず肛门へ长い指先を受け入れながら、震える背中に骂声を受けて、ディルトが再びの羞耻心に红潮した頬を俯かせた――时だった。
「ったく、しょうがねェなァ……!!発情してる上に淫乱ってんじゃあ……いつ臭せェ汁漏らしちまうとも限らねえからなァ……!そうなれば、それこそこの後のお待ちかねが台无しもいいとこになっちまう……ってワケで……淫乱な勇者サマには『コレ』を付けてもらうとしましょうかねェ……!!」
「……!!」
头の後ろで响いた声に、ディルトが『何だ――!?』と视线を上げるその前に、彼の犯される姿を嘲弄していた魔族の男が、缲り返しの律动によって泡立った肛门の下にあるいきり勃った阴茎の根本へと、ゆらりと腕を伸ばしたのだ。
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「や……め……!」
自らの股ぐらに忍び寄ってきた腕先に、咄嗟に口にできたのはそれだけだった。
「くくく…!またお得意の『やめろ!』かァ?そんな事言って……ホントは期待に胸どころか股间までモッコリクッキリ膨らませてるクセしてよォ!!」
「ッ…!!」
魔族のあからさまな嘲弄が终わらぬ间に、ディルトの股で跳ねる阴茎の干の横を冷たい指が行き过ぎる。
「…!?」
伸ばされた魔族の五指は、间违いなく、自分の股间にある……いきり勃った阴茎を握りしめるのだろう、と身构えていたディルトは、その思わぬ腕の挙动に困惑した。
股间を……阴茎を……握るのでは…………ないのか……?!
决して期待していた訳では、ないが、そうであるに决まっている、と决めつけていた。
あれほどまでに、自身の肛门や耻竿、果ては会阴や睾丸までを执拗に弄んだ魔族たちだ。
奴らが股间に腕を伸ばしたなら、する事など、それしかない、とディルトは决めて疑わなかった。
だが。
「ほォら、ちっとばかりうごくなよォ……!今からコッチにも……『ペットの证拠』付けてやるからよォ……!!」
「ッ…!?」
ニヤつきながら告げる魔族は、当惑するディルトの股间をまさぐるように抚で回す。
「ッ…!う……ッ…ふ……!!」
握るでもなく、擦るでもない。
阴茎に触れたり、睾丸を抚でたり、决定的な刺激は一切与えられずに、ただ、股间の周囲をざらざらと擦りながら、抚で回されて……その不穏で轮郭のぼやけた感覚に、ディルトはそれでもぞくり、と首筋の筋肉を硬直させると、耳の中で反响する魔族の『ペットの证拠』の言叶に不吉な汗を滴らせた――その直後だった。
「よォし……!できたぜェ……!!ハハハッ!イイねェ!!やっぱりお似合いだ!!」
「……!!」
がちり、と小さく钝い音色が股间で鸣って、その瞬间に、ディルトは己の阴茎が何かによって引き绞られたような、不快感にとらわれる。
「な、に……!?」
なにを――?!
思いながら、ぞっとして、背筋を流れ落ちる一筋の不穏な汗に、ディルトが自身の股间を视线だけで、覗き込んだ――そこでは。
「ッッ――――!!!!」
见た瞬间に、身体中が煮え滚るように燃え上がった。
怒りで、というよりも、纯然たる、羞耻心によって。
「な、な、な……ッ…!!な、ん……だ……ッ!!これ、はァ……ッッ!!!!」
吐き出した声は、屈辱と耻じらいによって掠れ、震え、强张っていた。
小刻みに震える身体を、耻辱によって更なる痉挛が袭う事を、ディルトは止める事ができないまま、咄嗟に拳を握り込む。
こん、な――――!!
见つめた先にあったのは……自身の、自身の天を仰いでいきり勃った阴茎だった。
青筋の浮いた竿の根元に、分厚い金属制の、轮を嵌められた――――。
「ッ……!!な、な……!!なに、を――――!!」
生理的な涙で润む视界の先に、确かに拘束された己の雄の证を捉え、映して、ディルトは掠れた语尾で声を吐く。
こん、な……!
こんな、耻晒し、な…