耻を忍び、苦痛に顔を歪め、そして燃える身体で肉欲の全てを余す事なく味わって。
が――それで终わった訳ではないのだ。
ディルトが立っている场所は、まだ地狱の门をり抜け终えた地点にしか――すぎないのである――。
「くくくくッ…!!さすがの勇者サマもあれだけ散々嬲られると、もう一色触発って风情だな!もう今にも『発射』しちまいそうなんじゃねェのかァ?テールちゃんに引っ张られてる金玉の付け根も、ガマン汁まみれで臭そうな竿も、ビックンビックン耻ずかしい痉挛しっぱなしじゃねェか!!」
长时间にわたり责め抜かれた身体は、もういつ暴発してもおかしくない程の热を帯び、持ち主であるディルトの意思など関系なしに、热く、甘く疼き、滚る。
「ッ……!く…ッ……!!ふ…ッ……く……うう……ッッ!!!!」
いまだ身体の前で瞳を细める魔族たちの好奇の视线に晒されたまま、ディルトはただひたすらに、凌辱の余韵に浮いた歯列を噛み缔める――そんな时だった。
「でもこれだけの『スバラシイ』ショー、俺たちだけで见てるのは……ちっと悪い気がしてきちまうよなァ!」
暗くじっとりと淀んだ闇の中で、魔族のさも愉快げな声色が、ディルトの全身を総毛立たせた。
「!!」
确かに鼓膜を打った台词に、ディルトの全身は冷や水を浴びせかけられたように瞬时に冷えて、硬くなった。
この男――いったい、何を――!?
明らかに含みのある魔族の言叶に、ディルトがぞっと背筋を强张らせたのと、吊り上げられた薄い口唇が言叶を吐いたのは、ほとんど同时の事だった。
「せっかくなら……俺たちだけじゃなく……そう、例えば他の魔族の奴らにも……勇者サマのこの『耻晒しショー』を……见せてやらなきゃならねェよなァ!!」
「!!!!」
じっとりとした湿り気をはらんだ岩肌に、魔族の声が反射しながら响き渡ったその刹那、ディルトの肛门では太い触手が、ずるり…!と力强く这いずりはじめる。
「く…ッ…!あ…ッ!!」
拒絶や愤怒を吐き出すよりもずっと早く、己の体内で始まってしまった今ふたたびの蠢动に、ディルトは満面をしかめながら、もうそれ以上どうする事もできなかった。
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「クククク…ッ!よかったなァ…勇者サマ……!!お前ェの耻ずかしいツラや姿、俺らだけじゃなく、もっと大势の奴らが见てくれるぜェ……?ほォら、想像してみろよ……!お前ェがケツの穴や金玉を、テールの触手でヌルヌルズルズル责められてる所を……何人……いや、何十人もの魔族たちが……しっかりバッチリ见てくれる所をよォ……!!どうだァ?嬉しくってチンポが先走り垂らすの止めらんねェだろォ?」
「ッ……!!」
嗤う魔族の嘲笑に、ディルトは声を返す事ができなかった。
仅かにでも、唇を开いて、紧张にこわばらせた喉を弛缓させてしまったら――。
「……ッ…!!」
自らの口唇から、あらぬ娇声が漏れ溢れる姿を淫猥なもやのかかった脳内で思い描くと、ディルトは再び力任せに己の唇を噛み缔める。
「まァ、でも今すぐに、って訳じゃねえ。せっかくのお披露目なんだ、最高の状态で披露しねェとつまらねェだろォ?そうだな……七日」
「……ッ?!」
暗い空间に响いた决定的な日数に、ディルトは反射的に视线を上げて眼前の魔族を仰ぎ见た。
何、を――!
思ってディルトが拳を固めるより寸分早く、魔族の口からは声の続きが吐き出されていく。
「七日後だ。今日から数えて、ちょうど七日後。その日がお前ェを司祭様に引き渡す期日に决まってる。だから、ちょうどその时――司祭様にお前ェを渡しに行く道すがらに――淫乱勇者サマのお披露目会とイこうじゃねェか……!!」
「な、な、に……!!」
真っ直ぐに双眸を见据えて告げる魔族に、ディルトは全身の血液が冻り付いていくのを确かに感じて身震いした。
七日後、に――。
引き、渡す――。
その……道すがらに――。
『淫乱勇者サマのお披露目会とイこうじゃねェか……!!』
「ッ!!」
头の中でリフレインした魔族の声に、ディルトの全身は硬直しながら震えあがった。
なにを……!!
一体、何を……言っているんだ――!!
全身を走り抜け、やがては脳髄